サイバーエージェントの連結子会社であるアプリボットは、スマートフォンゲーム『ちいかわぽけっと』の公式グッズ第3弾を2026年8月21日に発売する。同時に東京、名古屋、福岡、仙台、大阪の5都市でポップアップストアを開催し、ゲーム外でのIP収益化とリアルな顧客接点の拡大を進める。
グッズ第3弾は恐竜とアリスの2テーマで展開
今回発表された第3弾のモチーフは「恐竜」と「アリス」である。恐竜モチーフではマスコット、トレーディングアクリルスタンド、バスタオル、Tシャツなど9カテゴリーを展開し、アリスモチーフではトレーディング缶バッジ、ティーカップ、ハンドタオルなど8カテゴリーを用意した。価格帯は330円のステッカーから3,630円のトートバッグやTシャツまで幅広い。オンラインストアでは8月21日11時から販売を開始し、一部商品には購入数量制限を設けている。
ポップアップストアと購入特典でリアル接点を強化
グッズ発売と同時に、池袋PARCO、名古屋PARCO、大丸福岡天神店、イオンモール仙台上杉、天王寺ミオの5会場でポップアップストアを開催する。開催期間は会場ごとに異なり、8月下旬から9月下旬まで分散している。購入特典としてオリジナルスタンプや専用ショッパーを用意するほか、2,200円以上の購入者にはシリアルコード付きステッカーを配布し、ゲーム内アイテム「サマーベッド」を入手できる仕組みを導入した。これはリアル購買をゲーム内利用につなげる導線設計として注目される。
IPビジネスとしての「ちいかわぽけっと」の位置づけ
『ちいかわぽけっと』は2025年3月に世界43の国と地域で配信を開始した。原作「ちいかわ」は日本キャラクター大賞を2022年から2026年まで連続でグランプリを受賞しており、アニメ放送や映画公開も続く。アプリボットは企画・制作・開発・運営を担い、ゲーム内課金に加えて公式グッズという物的商品ラインを確立しつつある。これはデジタルゲームを起点としたIPの多角的な収益化モデルであり、サイバーエージェントグループにおける非広告収入の拡大施策としても位置づけられる。
今後の注目点はグッズ展開の継続性と海外展開
今回で第3弾となる公式グッズ展開は、定期的な商品投入サイクルが形成されつつあることを示す。一方で、ポップアップストアは国内5都市に限定されており、海外配信地域での物販展開については現時点では明らかにされていない。ゲームの世界43の国と地域での配信規模に対して、物販が国内中心である点は、今後の成長余地と同時に課題とも言える。アプリボットがグッズ事業をどの程度の頻度と規模で継続するかが、IPビジネスとしての持続性を測る指標となる。